勉強会のKPIを考える
研修の効果測定では「カークパトリックの4段階評価」というのが有名です。
レベル1 反応(reactions)
レベル2 学習(learning)
レベル3 行動(behavior)
レベル4 結果(results)
「レベル1 反応」というのは、勉強会に参加した人の反応(「楽しかった」「ためになった」など)で、一般的にアンケートで把握されるもの。
「レベル2 学習」は、参加者が何をどの程度学習したのかの測定で参加の前後での理解度テストのスコアの変化など、知識レベルの測定。
「レベル3 行動」は、学んだ知識を実務などでどの程度活用できるようになったかという行動レベルでの変化(行動変容)を測定するもの。
「レベル4 結果」は、研修(勉強会)によって会社や組織の業績が向上したかを測るもの。
「勉強会」も「学習の場」と捉えれば、「勉強会のKPI」についてもこれらの視点で整理できないかなあと思う。
例えば、id:hyoshiokさんの
具体的なKPIとして、
1. 参加者にブログなどで感想を書いてもらった
2. パネルディスカッションで紹介した方法を試した
3. 勉強会を開催した
の3つを設定した。
でいうと、1.が「レベル1 反応」に相当し、2.と3.が「レベル3 行動」に相当すると考えられる。
特に、会社公認の社内勉強会では、なんらかのアカウンタビリティ(説明責任)を求められることになるので、できれば定量的に把握できるKPIとその目標値を設定し、目標が達成できるように勉強会をデザインする必要がある。
結局、勉強会に参加した人がどんなふうに(「知識」レベルではなく「行動」レベルで)変化してほしいのかを具体的に想像するのが「勉強会のKPI」づくりの第一歩になるだろう。